古書店パージナのブログ

東京・千代田区岩本町のデザイン専門古書店パージナのブログ。入荷情報等お知らせします。

東京国際版画ビエンナーレのポスター特集

パージナのウェブサイトに「東京国際版画ビエンナーレのポスター特集」をアップいたしました。

http://www.kuwano-trading.com/pagina/1411hanga.html

東京国際版画ビエンナーレは1957年より70年代末まで主に東京国立近代美術館を会場として開催されていた版画の国際コンクール展です。毎回1人のデザイナーがポスターや図録をまとめてデザインしており、その顔ぶれは第1回目の原弘をはじめ田中一光粟津潔横尾忠則永井一正、早川良雄、山城隆一等などそうそうたるものでした。東京国立近代美術館が1952年の開館以来しばらくポスター等のデザインを原弘に依頼していましたが、その流れでこの東京国際版画ビエンナーレのデザインに多くのデザイナーが関わったことは日本における美術展印刷物のグラフィックデザインの発展に大きく寄与しているのではないでしょうか。デザイナーたちも、広告などの商業的な仕事とは異なる領域のためか、それぞれのびのびとした創作を行っているように感じられます。