古書店パージナのブログ

東京・千代田区岩本町のデザイン専門古書店パージナのブログ。入荷情報等お知らせします。

としょかんのこしょてん VOL.43 −パージナ−

千代田図書館の9Fにて、神保町の古書店が毎月出張古書店をひらいています。その名も「としょかんのこしょてん」。
12月は、弊店が担当させていただくことになりました。「書体の見本帳」をテーマに、出展いたします。どうぞお立ち寄りください。


会場:千代田区立千代田図書館 http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/index.html
展示期間:12月1日(水)〜12月31日(金)

http://jimbou.info/news/toshokosho.html

 日本、アメリカ、スイスの1950年代から80年代に製作された書体見本帳を展示します。
書体見本帳は本来、印刷所・デザイナーなどに向けて実用として製作されたものの為、切り取られたり、廃棄されたりして古いものは完全なかたちで現存するものが非常に少なくなりつつあり、資料的価値が高くなってきています。
 今回は、1957年にマックス・ミーディンガー (Max Miedinger) によってデザインされたサンセリフ書体『Neue Haas Grotesk』の見本帳を中心に展示します。この見本帳は、1960年にスイスのバーゼルミュンヘンシュタインにあるハース鋳造会社がヨゼフ・ミューラー=ブロックマン(Josef Müller-Brockmann)にデザインを依頼して製作したものです。『Neue Haas Grotesk』はのちに『Helvetica』と改名され、数多くのファミリー書体が開発され、現在では世界中で使用される非常にポピュラーな書体です。
 日本のものとしては、モリサワ、晃文堂、凸版印刷大日本印刷、写研、アメリカのものとしては、ルバーリン・バーンズ社(Lubalin Burns & Co.)のものを展示します。