「日本のオリンピック特集」をアップしています。
ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。
今年はオリンピック・イヤー。もうすぐロンドン五輪開催ということで、パージナのウェブサイトもオリンピックにあやかって「日本のオリンピック特集」とすることにしました。1964年東京オリンピック、1968年札幌冬季オリンピック、1998年長野冬季オリンピックに関係するグラフィックデザインの特集です。
http://www.kuwano-trading.com/pagina/pagina_top.html
ご存知のようにオリンピックはグラフィックデザイナーにとっても国家の威信をかけた大仕事の舞台でした。日本のグラフィックデザインの歴史においても東京オリンピックのグラフィックデザインは一つの転機として語られることの多いトピックとして記録されています。
当記事では、この特集の中からいくつかをピックアップしてご紹介します。
まずはなんといっても目玉商品のデザイン・ガイド・シート。オリンピックで使用されるデザインシンボルやマーク、フォントの運用マニュアルです。写真左が東京オリンピックの、右が札幌オリンピックのもの。勝見勝、杉浦康平、山下芳郎、田中一光、粟津潔、勝井三雄とそうそうたるメンバーの関わった東京オリンピックのガイドシートに比べると札幌の方は見劣りしていまいますが…。東京オリンピックが210,000円、札幌オリンピックが10,500円。
観戦用の競技プログラム各種。今回5冊入荷し、うち陸上競技の3冊にはチケット半券が挟まっています。プログラムのデザインは勝井三雄。各2,100円。
チケット半券とチケットホルダーのセット。デザイン:原弘、山下芳郎。各4,200円。
オリンピックを機に東京に来る外国人向けの印刷物も作られました。左が公式の東京ガイドフランス語版(電通制作)、4,200円。右3点が協和銀行が作った仕掛け付き案内図。セットで31,500円。
オリンピック東京大会の競技関係の施設を海外向けに説明するための冊子。各施設の場所、位置関係、立地や、既にあるものは施設の写真、建設中のものは図面や模型の写真を掲載しています。10,500円。
長野オリンピック冬季大会の開会式と閉会式のプログラム。表紙はの文字などはエンボスで、下の表紙の色がうすく透けています。アートディレクションは原研哉。2冊セットで26,250円。